薬学科/三原研究室

まるで「生き物」?汚染物質を除去する新規吸着剤

アルギン酸は昆布など褐藻などに含む多糖類で、カルシウムイオンと安定な複合体をつくりゲルを形成します。このゲルに酵母や微生物を内包すると、発酵による二酸化炭素の気泡が生じ、ゲルの浮力が変化します。ゲル粒子は水中や水底で気泡を発生させつつ液面まで浮上し、液面で気泡が消失すると沈降し、気泡を発生させながら浮上と沈降を繰り返します。河川や湖沼、大型タンクなどの水から目的物質を回収する吸着剤や、環境状態を記録できるセンサーを開発しています。自律浮沈機能を有するゲル粒子の製造法に関する特許や吸着機能に関する論文を公開しています。汚染物質を含む排水の処理では、凝集剤を添加する凝集沈殿法または活性汚泥法が利用されていますが、かくはん機やパイプラインといった大規模な設備が必要となります。汚染物質の吸着除去と磁石による回収性能を両立する吸着剤が完成すると、汚染物質の除去率が向上し、凝集剤の回収も簡単になります。どんな場所でも低コストで施工が可能な水質浄化材の開発を目指しています。
その他にも、北海道産の白樺樹液やブドウに含まれるポリフェノールなどを分析し、北海道発のヒトの健康に寄与する食品機能性成分を探索する研究も進めています。

三原 義広 講師

  • 学位/博士(環境科学)
  • 研究分野/分析化学、環境科学、食品化学、薬学、環境修復学
  • 研究テーマ/自律浮沈機能を有する水質浄化ゲル粒子の開発
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